前々回、前回と続いたインタビュー企画も今回がPart 3。
Part 3の今回では、RUNABOUT HEROESの今後の展望や、カメラに対しての考え方にフォーカスを当て、インタビューを行った。
「「方法で言うたら撮れるよ。ただいい機材っていうのはそれが楽チンになるだけだよ」って言われて。」
―――――話はガラっと変わるんですけど、カメラ始めた頃と今の機材を教えてください。
当時はEOS KISS X5にキットレンズかな。その後に50㎜の単焦点は買い増ししたけど。その後一人でやるようになってから80Dに買い替えたかな。
―――――ということは今でもずっと同じレンズですか?
そうやで。18-135のキットレンズで通常撮影からドリフトまで撮ってるよ。そろそろレンズは増やしたいなとは思ってるけどね(笑)。
―――――80D買う時って、フルサイズっていう選択肢もあったと思うんですけど、80Dにした理由みたいなのは何かあるんですか?
単純に限界を感じた(笑)。当時買い替えたいなって思い始めてて、何人か知り合いのカメラマンはもちろんフルサイズの機材やったんやけど、サブ機が皆80Dやって。実際に触らせてもらって、「あ、すごくいいな」って。フルサイズいいなって思ってたんやけど、「いやいやX5でも撮れるよ」って。その人に俺のカメラを貸した時に、同じレンズやのに全然いい写真やって。
その時に「方法で言うたら撮れるよ。ただいい機材っていうのはそれが楽チンになるだけだよ」って言われて。その言葉がストンって腑に落ちて。
そこで買い替えようってなったんやけど、同時にストロボとかも欲しいなってなってて。単純に予算の話でもあるんやけど、フルサイズってなると金額的にも結構な値段いくし、それなら80Dにストロボつけてもそれ以下で買えるやんってなって。80Dのピント合わせる速度ってメッチャ速いよっていうのも聞いてて。全体的に見てそっちかなって。
フルサイズやったら5D欲しいなって思ってたけど、あっちになると金額的にトンデモな数字やしさ。
「上手い人と一緒に撮りに行くことやね。」
―――――機材の良さだけで決めつけるのは違うやろうと。そんな中で今「一眼買いました」とかメチャクチャ多いじゃないですか。そんな人の中でも「どうすれば上手くなるのか」っていうのは絶対皆思ってると思うんですよ。その辺はどうですかね?
上手くなる方法ね。それは俺自身もそうやし、皆やっぱりネット見て撮り方学ぶっていうのは一つあるとは思うんやけど。俺が思うのは「上手やな」って思う人をしっかりコピーすることやと思うよ。上手い人と一緒に撮りに行くことやね。
もしそういう人が周りに居ないのであれば、ミーティング行ったらいっぱいおるわけやん?そういう人に声かけてみるのも一つやと思うよ。声かけて邪険にされることってそうそう無いと思うねん。勿論個人のセンスに左右される部分もあると思うけど、やっぱり上手い人ってiPhoneで撮っても上手いんよ。そういう人からセンスを盗むというか、学ぶことよね。
―――――確かに。この前一緒にミーティング行った時、「えっ、一眼レフってこんなに浸透してんの?」って思いましたもん。
そうそう。あんなに三脚片手に歩いてる人見たのは初めてやもん。こんなに浸透してんのかって。
だからあんなに撮ってる人がおるんやから、そういう人ともっと交流していったらいいと思うねん。話しかけてみて、「ああ、いいっすね」みたいな。
それだけカメラ人口の分母が多い中で、いい写真と思われる分子に入っていけるかって、「どう違うねん」っていう疑問を持つことやと思う。「いい写真」と思われる写真と、自分が撮った写真を見比べることも重要やし、そのセンスを実際交流して学ぶことも。
―――――結構ね、交流って大事やと思うんですけど、ツイッターとか見てて「今日見かけました!話しかけられませんでしたけど…」っていうのがメッチャ多いと思うんですよ。そういう人に向けて何か一言(笑)。
もうね、結構ある(笑)。挨拶しようと思ってるのは同じ人間なんやから、喋って言葉が通じないワケでもないし(笑)。
相手の見極め方っていうのは勿論あるけども。例えば長丁場話していける感じなのか、挨拶程度にとどめておく方がいいのかとかね。
―――――また少し話は戻って、写真を撮る時、あるいはインスタとかツイッターに上げるときなんですけど、「これは万人受けしそうやけど好みじゃないな」とか、「これは好みやけど万人受けしそうじゃないな」とか、その辺の葛藤ってあると思うんですよね。その辺の割合というか、どちらに重きを置いてます?
俺はよっぽどリクエストが無ければ、自分の撮りたい写真を撮るかな。自分の色を出せるようにしてる。自分の出来で納得させるようなクオリティを出していくことが大事やと思ってる。自分の中の「コレがカッコいい」っていうのを発信できるようにね。
極端な話、「どや?」って感じ(笑)。
「もともと多趣味な人間やからね。そういうことが一緒にできたらいいなって思ってる。」
―――――また話が変わりますけど、これからのランナバの展開というか、展望を教えていただければ(笑)。
んー…悩んでるところではあるよね。当初ランナバ始めた時の目標は「イベントを開こう」やったんやけどね。
結局みんなでワイワイできる場所が好きっていうのもあって、場所を提供できたらいいなっていうのは思ってる。それはお店みたいなものでもアリやなっていうのはあるよね。皆がフラっと来れて遊べてっていうのが理想。プラスこれだけ発信できる環境があるんやから、それをもっと発信していけたらいいなと。今はユーザーに対して撮影させて頂いてるけど、これからはショップの方というか、「なんかあったら撮りますよ」みたいな。だから色々雑多にしたいなって思うことはあるよ。動画にも力を入れたいなとも思うし。もともと多趣味な人間やからね。そういうことが一緒にできたらいいなって思ってる。
それがお店なのかイベントなのかはわからんけどね。
―――――今の活動も含め、色々と先を見据えて動いてるわけですね。今日はインタビューを受けて頂きありがとうございました。
いえいえこちらこそ。またこういうのしたいよね。カメラの事ってあんまり話す機会無いからね。
というわけで今回は「RUNABOUT HEROES」代表のけんけん氏にインタビューを行った。
話を聞くことで、けんけん氏の写真に対する思いを聞くことができ、非常に有意義なインタビューとなった。
RUNABOUT HEROESでは被写体を募集しています。
詳しくはRUNABOUT HEROES公式ツイッター(@Runabout_heroes)や公式Instagram(@runabout_heroes)をチェック。
またグッズ販売も行っており、下記サイトも要チェック。
Tシャツやステッカー等、多彩に取り揃えている。
今回写真で使わせていただいたモデルが着用しているタンクトップやパーカーも販売している。
けんけん氏のセンスが光るモノばかりなのでチェックは必須。
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